自分で発見できない場所の被害も
2021年10月7日(木)に関東で大型地震が発生し、東京23区で10年ぶりに震度5強が計測されるなど改めて地震の恐怖を認識するきっかけになりました。
そこで今回は「地震保険」の基礎知識とともに、地震保険申請の被害相談箇所ランキング(※)を紹介します。
地震保険についてまったく知らない方も、加入しているけど対象範囲などはよくわかっていない人もぜひ参考にしてください。
※株式会社ミエルモ調べ
地震保険とは
そもそも「地震保険」とは、“地震保険法” という法律によって火災保険とセットで加入することが定められている保険で、地震による被災時に火災保険ではカバーできない損害を補償してくれるものです。火災保険とセットとするのがルールなので、地震保険単独で加入することはできません。
地震保険で対象となる被害は地震や噴火、または地震により発生した津波などが原因とする火災、損壊、埋没となります。そして損壊、埋没というと震度6以上などの大きな地震でしか給付金が支払われないと思われがちですが、小さな被害でも給付金を受け取れる場合があります。
地震保険申請できる被害とは
地震保険は被害箇所ではなく “被害範囲” で被害を判定し、その範囲によって「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4つに分類します。
分類された範囲ごとに地震保険金額の全額、60%、30%、5%の給付金が支払われる仕組みになっています。(ただし被害は時価が限度)
保険会社のHPなどに記載のある被害例
・地震で家が壊れた
・地震による火災
・地震による津波
多くの保険会社のHPで記載のある説明ですが、これだけではどんな被害の場合に申請できるか分からないので、保険加入者が自己防衛としてより細かい事例を把握しておくことがとても大切です。
地震保険申請に関する相談内容ランキング
1位…基礎のひび割れ
2位…ベランダのひび割れ
3位…外壁のひび割れ
4位…塀の傾き
5位…玄関タイル・クロスのひび割れ
今回の調査では “ひび割れ” に関する相談内容が目立ちましたが、なかでも最も多くの回答を集めたのは「基礎のひび割れ」でした。
建物を支える基礎部分は自分では目視できない場所でありながら、破損したときの被害が大きいことから不安に感じる方が多いようです。
また2位以下にもベランダや外壁、玄関タイルのひび割れなど一見大損害に見えない被害の相談が多くランクインしました。
小さなひびでもそのままにしておくと数年後に大きな破損や損壊につながる可能性もあるので、地震発生後に少しでも違和感を感じた場合には保険会社へ相談するようにしましょう!
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火災保険申請サポートとは
火災保険では火事だけでなく風災や水害などで生じた建物・家財等の損害を補償してくれますが、提出する書類が多くどれも複雑なため、ただでさえ被災後でつらい中やるには大変ですよね。そこで便利なのが「火災保険申請サポート」です。
申請サポートサービスは被害を発見し、必要に応じて保険会社に提出する資料を作成します。また申請後保険会社から被害説明を求められた場合には被保険者に変わり保険会社に対して被害の説明を行ってくれるので面倒な作業をまるっとお願いすることができます。
サポートによって給付金が支払われた場合に報酬を支払う(※)必要がありますが、自分でやって十分な給付金を得られなかったりするよりも結果的にお得なことも多いです。
ただし自分で被害を特定でき、保険会社からの説明や資料作成を求められた場合に十分な説明、提出ができる方は報酬を払わず自分で申請手続きを行う方がおすすめです。
※申請サポート会社によって成果報酬ではない、または修繕工事が必要な場合があるので依頼前に十分ご確認ください。
調査会社概要
会社名 | 株式会社ミエルモ |
代表 | 代表取締役 瀬良 泰博 |
所在地 | 東京都目黒区下目黒1丁目8-1 アルコタワー7階 |
設立 | 2019年12月 |
事業内容 | 火災保険申請サポートサービス |
webサイト | https://mielmo.co.jp |
調査概要
調査方法 | 同社問い合わせ内容 |
調査対象件数 | 3,898件 |
調査期間 | 2021年5月~2021年8月 |