中古マンション購入後に多い不満点は? 仲介会社への不信感や住人マナー、隣人の騒音など解決できない原因も

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購入前には気づきにくい不満も…

中古マンションは築年数が経過しているがゆえに新築マンションに比べて購入後の不満が出やすいイメージがありますが、実際にはどうなのでしょうか。

リノベーションの流行によって築年数が経過した物件を購入する機会が増えている昨今だからこそ、購入前に実情をよく調べ、慎重に購入検討することが必要です。

今回は中古マンション購入経験のある30~40代既婚男女に聞いた“中古マンション購入前後の不満と解消方法”をご紹介します。

中古マンション購入後の不満は意外に少ない?

出典「ゼロリノベ調べ」(https://www.zerorenovation.com/)

中古マンションの購入経験がある人を対象にした本アンケートでは、売主または仲介業者に「不満があった」と答えた人は1000人中138人(13.8%)、「不満がなかった」と答えた人は1000人中862人(86.2%)でした。

13.8%という数字だけを見るとイメージよりも少なく感じる方も多いと思いますが、「不満があった」と答えた人は具体的にどんな不満があったのでしょうか。

不満の多くは仲介業者への不信感や売主への嫌悪感

購入時の不満のなかでもより多かったのが、「態度がよくない」や「物件の悪いところを隠した」という仲介業者に対する不信感でした。

後者については仲介業者の担当者が意図的に隠したわけではなく、単純に把握していなかった、担当者には説明の義務がない箇所であったという可能性も十分にありますが、担当者の態度については人的トラブルなので、少しでも嫌悪感を感じた場合には担当を変えてもらう、または仲介業者を変えるなど早めに対策しましょう。

態度や不信感のほかにも「レスポンスが悪い」「対応が遅い」などのコミュニケーショントラブルや、「言っている事が曖昧」「資産価値の説明がない」という信用性の問題も多いようです。

住宅や不動産は大きな買い物なので仲介業者の選択を誤ってしまうと、その後の人生に後悔が残ってしまいます。信頼できる業者を慎重に見極めることが大切です。

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購入した物件への不満も少なくない

出典「ゼロリノベ調べ」(https://www.zerorenovation.com/)

前項では仲介業者や売主への不満点をご紹介しましたが、中古マンションでは購入後に物件自体への不満を抱える人も少なくありません。

住人のマナー

今回の調査で建物への不満として最も多かったのは、住人同士の挨拶やゴミの出し方など「住人のマナー」でした。不審者対策で子どもに知らない人への挨拶をさせないといった昨今の風潮が少なからず影響しているのかもしれませんが、「同じマンションの住人が挨拶をしない」という声が多いようです。

「住人同士の挨拶」については価値観の違う人間が同じ建物に住んでいる以上仕方がなく相手に改善を強いることは難しいので、購入前にエントランスに数分間立って住人同士がどういったコミュニケーションをとっているのか確認してみることで予防できるかもしれません。(長時間の滞在は迷惑になるので常識の範囲内でとなりますが)

「ゴミの出し方」については管理会社に相談して解消している人が多いようです。直接注意するとトラブルになりかねないので、管理会社を介して管理組合にかけあう、エントランスに張り紙をしてもらうなどの対策をとりましょう。

隣接住戸の騒音

フルリノベーション物件では内装は新築と変わらないほどでも、建物の築年数自体は古く上階の足音が響きやすくなっている、壁の防音性能が低いなどの落とし穴があることがあります。

マナー同様、直接の指摘はトラブルのもとになるため管理会社に注意をお願いしても、「生活音はしょうがない」「音の聞こえ方には個人差がある」などといわれてしまい解消しないケースが多いです。

また子どもの鳴き声や遊ぶ音なども同様で、3LDK以上の部屋が多いファミリー向けのマンションでは直接的でも間接的でも改善を強いるのは難しいでしょう。

騒音が気になる人は、購入前の内見時に検討中の部屋の接する上階と左右の部屋に子どもの自転車や外遊び道具が置いていないか、子供服を干していないかなどを確認しましょう。

またもし自身の家を探す際、小さな子どもがいてどうしてもうるさくなってしまうことが懸念される場合は、同じ年代の子どもが住んでいそうな環境を選ぶと「お互いさま」という気持ちでトラブルを回避することができるかもしれません。

自身の環境の変化による不満も

出典「ゼロリノベ調べ」(https://www.zerorenovation.com/)

中古マンション購入後の不満は外的な要因だけとは限りません。

「不満があった」と答えた人のなかには「子どもが産まれた」「コロナ禍でテレワークが増え仕事部屋が必要になった」など、環境の変化による間取りへの不満が噴出する人もいました。

環境面であれば若干費用はかかるものの、リフォームやリノベーションで解決することができます。わずか2畳程度のスペースがあれば立派なワークスペースを作ることができるでしょう。

また子どもの誕生や巣立ちなどのライフステージの変化に合わせて間取りを変えられるよう、可変性の高い間取りを提案してくれる仲介業者を選ぶことも解消方法の一つといえます。

あらゆるリスクを想定した購入を

今回ご紹介した内容以外にも、「立地・周辺環境」「寒暑」「修繕積立金の値上がり」など様々な“中古マンション購入後の不満”がありました。

「最上階だから良いと思って買っても実は日当たりが良すぎて暑かった」など実際に住んでみないとわからない原因も非常に多いので、信頼できる仲介業者を探したうえであらゆるリスクを想定しながら慎重に検討することをおすすめします。

裏を返せば“あらゆるリスクをきちんと提案してくれるかどうか”が、信頼できる仲介業者を見抜くポイントにもなるのでぜひ参考にしてください。

アンケート概要

調査の方法webアンケート方式
調査の対象30〜40代の男女1,000人
調査実施日2021年6月15日~16日
調査主体株式会社groove agent(ゼロリノベ )

※本記事に掲載しているアンケート、およびその回答に関する内容はすべて「ゼロリノベ調べ」(URL=https://www.zerorenovation.com/)によるものです。

会社概要

会社名株式会社groove agent
代表代表取締役 鰭沼 悟(えびぬまさとる)
所在地2011年11月
設立東京都港区北青山2丁目12−42
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