購入需要の増加に比例して売却時の悩みも増加傾向に
2016年には中古マンションの成約件数が新築を逆転(※1)し、今後築年数の古いマンションを含む中古マンションの売買が飛躍的に増えていくことが予想されます。
また首都圏の中古住宅市場では「住宅を2回以上購入したことのある人」の割合は2012年の14.2%から2019年の29.9%へ7年で15.7ポイント上昇しており(※2)、一生ものとしてではなく住み替えを前提に購入する傾向が強まっているようです。
ただ、中古住宅購入の需要が高まる一方で “自分の物件は売れるのか” という悩みを抱える方が増えているのもまた事実。そこで今回は「中古マンション売却時の悩みや不安ランキング(※3)」を紹介します!
※1. 新築販売戸数:全国マンション市場動向(不動産経済研究所)、中古成約戸数:首都圏不動産流通市場の動向(東日本不動産流通機構)より
※2. 国土交通省「住宅市場動向調査報告書」より
※3. 出典「カウカモ調べ」
マンション売却の悩み&不安ランキング
このたび中古住宅のプラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」を運営する株式会社ツクルバが、東京23区でマンションを所有し3年以内の売却を検討している個人を対象に、マンション売却に関する意識調査を行ったところ以下のような結果になりました。
第1位:築年数の古さ
3年以内のマンション売却を検討している方の悩みとして最も多かったのは「築年数の古さ」でした。築年数はその住宅の価値の大きな割合を占める要素であり、1年増えるだけでも売却価格に大きく影響するため不安に感じる方が多いようです。
また築年数は住宅ローン控除を受けられるかどうかの判断基準にもなっていて購入する側も注視しているので、築20年(耐火建築物は築25年)を過ぎた物件の所有者は売却時に注意が必要です。
第2位:売却費用(同率2位)
築年数の次に多かった「売却費用」は避けては通れないものながら比較的高額な支出です。住み替えを目的とした売却の場合すでに住宅ローンを組んでいるケースが多く、既存ローンの返済にあたって仲介会社に支払う手数料がネックになることも少なくないようです。
売却時の仲介手数料は「売買価格 x 3% + 消費税迄」という上限設定があるために価格交渉が難しいものの一つではありますが、仲介会社によっては減額してもらえることもあるので仲介会社の選定時には粘り強く交渉することをおすすめします。
第4位:内装状態の老朽化
第3位にランクインした「内装の老朽化」は第1位の築年数と同じく査定価格の減少に影響するだけでなく、購入検討者が内見に来た時にマイナスイメージを与える可能性もあるため不安に感じる方が多いようです。
ただし築年数の古さや売却費用とちがい、内装の老朽化はリフォームやリノベーションによって改善することができるので、マンション売却の初回相談時に仲介会社へ相談するようにしましょう。そこでの改善提案は仲介会社を決める際のポイントにもなります。
第5位:次の住まいが見つかっていない(同率5位)
住み替えを理由に売却する場合、家族構成が変わって今の住まいが手狭になったなどにより今よりも大きい、またはスペックの高い住宅を購入するケースが多いため、住み替え先の購入も大きな決断となります。
そのため短期間で住み替え先を決められず、売却は進んでいるのに次の住まいが決まらないと悩む方も多いようです。
この悩みについては売却活動を始める際に仲介会社に次の住まいが決まっていない旨、ならびに引き渡し日は要相談とする旨をはっきりと伝えておくことで軽減することができます。
あらかじめ伝えておけば仲介会社は内見を斡旋する際にその内容を購入検討者に伝えてくれて、話が進んでからトラブルになることもなくなるので不安に感じる必要はなくなります。
第5位;売却期間(同率5位)
売却を検討するうえで “売却にどのぐらいの期間がかかるのかわからない” と不安に感じる方が多いようです。実際売却期間がわからないと次の住まいも決められないし、自動車などの高額商品の購入計画が立てられないなど様々なマイナスがあります。
売却期間については物件の環境や状態、売却条件にもよるため一概にはいえないのですが、一般的には1年間で見積もることをおすすめします!
1年以上不動産サイトに掲載されていると売れていない不人気な印象を抱かれやすいうえに、1年以上内見に応じることは想像以上に体力を消費するためです。(内見対応は事前の掃除や準備、当日のスケジュール確保など思っているより大変なのです)
不安解消のために欲しいサービスは
ここまで紹介した悩みや不安を解消するためにマンション売却時に欲しいサービスを尋ねたところ、下図のような結果になりました。
今回の調査では欲しいサービスを尋ねたところ「壁・床リペアリング(壁や床の傷みを補修し目立たなくする)」や「クリーニングサービス(特定箇所の清掃)」など、築年数の古さや内装の老朽化を補うことができ、“物件をより魅力的に見せるサービス” が目立ちました。
また「撮影サービス(販売告知用にプロカメラマンが室内撮影する)」、「CGイメージサービス(リノベーション・リフォーム後の室内イメージを制作する)」は内見件数が増えるため、結果的に売却期間の短縮にもつながります。
物件自体の改善やサイト上での見栄え向上サービス以外にも、「売却保証」や「住宅設備保証」など売却時のオプションメニューも上位にランクインしています。ここは仲介会社によって差が出るポイントでもあるので、売却相談時に希望条件としてあらかじめ伝えておきましょう。
築年数の悩み解消は早く売る以外にない
実際の市場動向を見ると、中古マンションの新規登録物件の平均築年数は毎年上昇傾向にあり2020年の平均築年数は26.8年まで上がっています。一方で、成約物件の平均築年数は22.0年で「売りに出される物件」と「購入される物件」に築年数で5年ほどの開きがあることが分かります(※4)。国も中古ストック住宅の適切な評価と流通を後押しする中、その差異は年々広がっています。
内装や外装の老朽化はリフォームやリノベーションによって改善することができても、築年数自体は変えることができず日々古くなっていってしまうため、解消方法は “早く売る” 以外にありません。
売却を検討していて築年数を気にしている方は、今すぐ売却査定を依頼して、1日でも早く物件を売り出すことをおすすめします!
※4. 公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2020年)」より
売却査定は一括査定依頼が便利
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複数の業者にそれぞれ連絡をすると同じような情報を何度も入力する必要があるうえ、自身が探した業者からしか回答を得られませんが、一括査定依頼サービスなら1回の問い合わせで複数業者に連絡ができるうえに、自身が求める条件に合った業者が向こうから連絡してくれるので網羅できていなかった業者も見つけることができます。
ただでさえ調べ事が多く忙しい売却検討時は、手間も時間も軽減できる一括査定依頼サービスを活用しましょう!
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調査概要
調査方法 | web調査 |
調査対象 | 20~79歳、東京23区在住、マンション所有者、3年以内に売却を検討している方 |
有効サンプル数 | 200名 |
調査実施日 | 2021年4月23日~27日 |
調査主体 | 株式会社ツクルバ |
調査会社概要
会社名 | 株式会社ツクルバ(東証マザーズ 証券コード:2978) |
代表 | 代表取締役CEO 村上 浩輝 |
所在地 | 東京都目黒区上目黒1丁目1−5 第二育良ビル2F |
設立 | 2011年8月 |
事業内容 | 不動産仲介、リノベーション設計・施工 |
webサイト | ・中古住宅のマーケットプレイス「cowcamo(カウカモ)」[URL:https://cowcamo.jp/]の企画・開発・運営 ・シェアードワークプレイス「co-ba(コーバ)」[URL:https://co-ba.net/]や空間プロデュースを含む不動産企画デザイン事業 |
中古住宅のプラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」とは
cowcamo(カウカモ)は、「『一点もの』の住まいに出会おう。」をコンセプトにした、中古住宅のマーケットプレイスです。一点ものの物件を楽しく探せる情報アプリ、物件の売買やリノベーションの実現を支援するエージェントサービスによって、中古・リノベーション住宅との出会いから“買う・売る・つくる”まであらゆるニーズに応え、オンラインからオフラインまでシームレスに、一気通貫でサポートしています。思い描く “豊かな暮らし” は十人十色。それぞれが、自分らしい暮らしを手に入れ幸せに暮らしている、そんな世界を目指しています。