引越し費用をなるべく安く抑えるには
物件を購入、または借りる場合、仲介手数料や保険料などすでに諸費用がかさんでおり、最後にやってくる引越し費用は少しでも安く抑えたいものですよね。
そこで今回は引越し費用を最小限に抑えるためのポイントを解説します!
時期や移動距離、荷物の量によって10万円単位で変わってくるので、ぜひチェックしておいてください。
引越し費用を抑える10の節約術
1. なるべく早く依頼する
マンションの引き渡し日や入居日がある程度見えたらなるべく早く引越し業者に連絡をしておきましょう。
繁忙期はもちろん土日祝日は引越しをする人が多いため、1ヶ月以内は引越し業者の予約が埋まっている可能性が高く、引越し日程の選択肢が少なければ少ないほど見積りが高くなる傾向があります。
転勤など急な引越しを要する場合以外は、おおよその転居予定日が見えた時点で複数の引越し業者に連絡をして見積もりを依頼することで引越し費用を抑えることができます。
2. 安い時期・日付・時間を選ぶ
2-1. 繁忙期を避ける
転勤などやむを得ない場合を除いて、引越し業者の繁忙期となる3月~4月を避けましょう!
3月~4月は社会人の転勤、大学生の入学などによる転居がピークを迎えるため、1年間のなかで最も引越し費用が高くなり、通常期(5月~2月)と比べて倍ほどの金額になることもざらです。
上記の理由から繁忙期のなかでも3月末~4月上旬は特に高くなる傾向があるので、どうしても繁忙期に引越さなくてはいけない場合には、せめて3月末~4月上旬を避けることで少しでも費用を抑えることができます。
繁忙期を避けるのは、引越し費用を抑える最大のポイントといっても過言ではありませんので徹底してください!
2-2. 平日に引越す
引越し費用は需要と共有のバランスで決まるため、通常期のなかでも平日と土日祝日では平日の方が圧倒的に安くなる傾向にあります。
お休みがカレンダー通りの方でも1日休暇を取ることはできると思うので、1日で引越しが可能な移動距離の場合にはできるだけ平日を選んで引越しましょう!
ケースバイケースではありますが、平日のなかでも月曜日や金曜日は土日と合わせて連休にして引越す人が多いため、平日のなかでも火~木曜日の方が比較的に費用を抑えられるので検討してみてください。
2-3. 安い時間帯を選ぶ
繁忙期の回避や引越す曜日に比べて意外と知られていないのが、引越す時間帯です。
引越し業者の対応がそもそも難しい早朝や、需要が大きい時間帯(午前8時~10時台)は1日のなかでも費用が高くなります。
業者を待つにも、引越し終わった後の諸作業をするにしても中途半端な午前11時~午後16時ごろは比較的安くなる傾向があるので要チェックです。
3. 複数業者の見積りを比較する
引越し費用は同じ条件でもそもそもの価格帯や引越し時期の予約の埋まり具合が違うため、業者によって金額が大幅に異なります。
そのため引越し時には “必ず” 複数業者(最低でも3社以上がおすすめ)から相見積りを取ることが大切です!
ここを怠ると、10万以上損してしまう可能性があります。
実際に筆者が引越しをした際に「アート引越センター」「サカイ引越センター」「ハート引越センター」の3社に見積りを依頼したところ、以下のような結果でした。
- アート引越センター:約33万円
- サカイ引越センター:約18万円
- ハート引越センター:約25万円
最も金額が安く各種オプションや営業担当者の対応も良かったため、最終的に「サカイ引越センター」へお願いしました。
上記の通り知名度が高い業者どうしでもかなり金額に開きがあるので、「有名だから」「1回使ったことがある」などなんとなくの理由で決めずに必ず複数社の見積もりを比較してください!
3-1. 複数業者への見積り依頼は一括依頼が便利
複数業者に見積りを依頼する際、個別に電話をかけたりお問い合わせフォームから連絡をしてみるのも良いのですが、各社に条件を伝えたり個別にメールでやり取りする手間が想像以上にかかります。
そこで相見積りを取る場合は、「引越し侍」や「ズバット 引越し比較」など、一度に複数社へ見積り依頼ができる一括見積り依頼サービスが便利です!
一括見積り依頼サービスなら依頼するとすぐに複数社から連絡が来るので、引越し準備で忙しい時期にこちらから連絡する手間を減らせます。
また自分では選択肢に入れていなかった業者から思わぬ格安見積りが出てくることもあるので、結果的に引越し費用を抑えることができます!
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「引越し侍」の一括見積もり比較サービスは、引越しの内容を入力するだけで簡単に複数の引越し業者に対して見積もりの依頼ができます。
年末年始問わず24時間いつでも無料で利用でき、320社の引越し会社の中から引越し侍おすすめの引越し業者を10社まで紹介してもらえます。
もちろん紹介可能な引越し業者は東京近郊の大都市圏だけでなく、全国すべての地域に対応しています。
4. 値引き交渉をする
値引き交渉も引越し費用節約の大きなポイントです。
同じ条件でも業者によって大幅に金額異なることからも分かる通り、引越し費用の見積りは極めてあいまいなのです。
そのため提示された見積りをそのまま受け入れるのではなく、まずは希望の金額を業者の営業担当者に伝えましょう。
引越し費用の値引き交渉はフリーマーケットと同じでこちらが伝えた額と業者が伝えてきた額のおおよそ半値ぐらいに落ち着く傾向があるため、はじめに伝える希望額は強気な値段にしておくのがおすすめです。
営業担当はなるべく高値で契約したいのでなにかと理由をつけて高くしようとしてきますが、下げられる費用を払うのはもったいないのでここは折れずに粘り強く交渉しましょう!
5. なるべく荷物を減らす
ここからは少し細かなポイントになりますが、費用を少しでも下げるためには重要なのでぜひチェックしてください!
当然ながら引越し費用は運搬する荷物の量(手配するトラックの大きさ、台数)によって値段が変わるので、見積りを依頼する前に不用品を処分しておきましょう。
その際大切なのは見積り項目が一つ減るか否かです。具体的に言えば洋服を1枚、2枚減らしても見積金額は下がりません。ベッドや冷蔵庫、大きめのラックや机・イスなど明らかに大きなものを減らすことが必要です。
もし何を減らせば費用が下がるのかよくわからない場合は、まず見積りをもらってから記載されている項目の物を減らすという流れでもいいでしょう。
また冷蔵庫や洗濯機などの家電で買い替える予定がある物であれば、引越し前に処分して新しく買った家電を新居宛に送ってもらうことも方法の一つです。
6. 荷造り・梱包を自分でやる
荷造りや梱包は引越し業者に任せることもできますが、有料サービスとして見積もりに入っていることがあるのでここを自分でやることで費用を抑えることができます。
業者から梱包用の段ボールを手配してもらう場合、早めに手配しておかないと梱包作業を始めるのが遅くなりバタバタしてしまうので早めに依頼しておきましょう。
ただし、大きな家具や重たい荷物を自分で梱包しようとすると衝突や落下による壁、床の損傷につながる可能性があるので注意が必要です!
7. 段ボールを自分で調達する
ほとんどの業者は段ボールを無料で提供してくれますが、業者によって有料だったり無料提供は10枚までと制限がある場合があります。
段ボールはスーパーやドラッグストア、コンビニでもらうことができるので近所の店舗に行ってみましょう。
その際、店舗によっては提供していない可能性があり、勝手に持っていくと違法になることもあるので必ずもらえるかどうか店員さんに確認してください。
※ちなみに古い段ボールや不潔なものには害虫の卵がついていることがあるので、なるべくキレイな場所に保管されている新しいものを選びましょう!!
8. 安いプランやパックを利用する
8-1. 単身パックを利用する
一人暮らしの方などそもそも荷物の量が少ない方であれば、「単身パック」がおすすめです!
単身パックは規定サイズのコンテナボックスに家財をすべて積み込んで運搬するプランで、通常のプランよりもかなり費用を抑えることができます。
家財が少ないことが大前提になりますが、あてはまる人はまずはじめに単身パックの利用を検討してください。
引越し業者 | プラン名 | コンテナサイズ (高さ x 幅 x 奥行) |
料金例 (税込) |
サカイ引越センター | 小口便引越サービス | 144 x 105 x 75 (cm) | ※要見積り |
クロネコヤマト | わたしの引越 | 170 x 104 x 104 (cm) | 東京⇔神奈川の場合 専用ボックス1本の場合:約23,000~28,000円 専用ボックス2本の場合:約45,000~55,000円 |
日通 | 引越し単身パックSサイズ | 155 x 108 x 74 (cm) | 18,000円~ |
日通 | 引越し単身パックLサイズ | 175 x 108 x 104 (cm) | 20,000円~ |
※上表の内容は2021年2月時点のものです。
8-2. 作業開始時間を指定しないフリー便
引越し当日、前後日の時間に余裕がある方であれば、作業の開始時間を指定しない「フリー便」がおすすめです。
フリー便は引越し業者の都合に合わせて作業開始することで業者はトラックの大きさや台数、作業員の数を調整することができるため、午前便や午後便に比べて費用が安くなります。
ただし、文字通り開始時間はフリーなので夕方や夜からでも対応可能なようにこちらも準備しておきましょう。
8-3. お得な帰り便プラン
引越し業者が午前・午後の引越しを終えた帰り道に転居先がある場合、「帰り便」というプランを利用できることがあります。
業者からするとそもそもの帰り道でもう1件請け負えるので比較的安い値段で受けることができ、こちらとしては費用を抑えられます。
同プランは当日の業者の予定に左右されるため、希望しても必ず利用できるわけではありません。
そのため帰り便プランを利用したければ希望日指定ではなく、利用可能な日を聞いてその日に引越しを行うのが良です。
8-4. 長距離の引越しなら混載便
地方や都道府県をまたいだ長距離の移動であれば、同じ方面へ引越しされる方と同じトラックに載せて運搬する「混載便」がおすすめです。
業者は1台のトラックと運転手で複数の案件をこなせるため、結果的に費用を抑えることができます。
こちらも帰り便同様、必ず利用できるわけではないので引越し希望日に利用可能かどうか営業担当者に確認しましょう。
9. 自分である程度物を運ぶ
一定量の家財を自身で運ぶことで業者の費用を下げることができます。
レンタカーを借りてあらかじめ運んでおいたり、車を持っていて当日自分は車で移動する方であればその車に載せていくのも良い方法でしょう。
ベッドや冷蔵庫などは難しくても、中型の家財であれば何回か往復することである程度運べてしまうので、業者に依頼する家財をそこそこ減らせると思います。
ただしレンタカー代やガソリン代、遠くへの移動であれば高速道路料金など諸費用がかさむことがあるので、どちらがお得かよく検討することが大切です。
10. オプションを合わせて頼む
近年各引越し業者では転居先のWi-fi契約や電気・ガスの契約などを仲介していることがあり、オプションメニューを合わせて申し込むことで引越し費用を値引きしてもらうことができます。
転居先でのインフラ契約をまだ決めていない方であれば、トータルコストを下げることにつながることもあるのでぜひ検討してみてください!
お得な引越し方法まとめ
ここまで様々な方法をご紹介しましたが、なるべく費用を抑えお得に引越すためのポイントは以下の通りです!
- なるべく早く見積りを依頼する
- 繁忙期は絶対に避ける
- 必ず複数業者から見積りを取る
- 安い時間・便を利用する
- 安いプランを利用できるか確認する
- なるべく業者に任せる荷物は減らす
- 自分に合ったオプションを確認する
引越し費用を最小限に抑えるためのポイントを把握して、ぜひお得に引越しを済ませてください!